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YouTubeチャンネル開局

これまでの演奏を多くの方にお届けできるよう「合唱団よびごえ」のYouTubeチャンネルを作成しました!ぜひご覧ください!
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2021.1.18
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野口体操入門 からだからのメッセージ

故・野口三千三氏(1914-1998)の身体哲学が元になって生み出された野口体操。別名・こんにゃく体操。東京藝術大学で長年教鞭を取っていた野口先生にこの体操を学んだ著名な音楽家は数知れず、現・東京藝術大学学長の澤和樹先生(ヴァイオリニスト)も、広報誌の中で「この授業がもっとも思い出深い授業だ」と述べています。残念ながら私が在学していた時には既にこの体操の授業はなく、実際に受けたことがある先生方から話を伺うたびに羨ましいと思うばかりでした。
 著者である羽鳥操氏はその直弟子。この本ではどのようにして野口体操が生まれるに至ったのか、野口体操の考え方、具体的な動き方が書かれています。
 野口体操の考え方は、「力を抜けば抜くほど力が出る。なぜなら筋肉は休んでいる時にしか新しく働き始めることは出来ないから」というものです。体操を通じて「重さ」と「はずみ」と「筋力」の関係性を感じられるようにすることで、よりパフォーマンスが向上すると考えられます。
 こうした実技系の本は、本だけではどうしてもわからない部分が多くありますが、2020年になり、YouTubeに「野口体操ch」というチャンネルが作られました。著者の羽鳥先生が実際に説明しながら体操を実演してくださるので、本と合わせて参照すれば、脱力についてかなりの学びが得られます。

野口体操入門

野口体操ch 第1回配信「野口体操を紹介します!』…
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2019.9.23
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歌唱時の正しい姿勢って??①

どんなジャンルの歌を習得するときには、いつも考えなくてはいけないことの一つに姿勢があります。 姿勢は呼吸をコントロールするためにもっとも重要となる観点です。 歌にとって良い姿勢をとることができれば、もっと自由に、力みから解放される発声に近づくことできると言えます。 今回はその歌の姿勢についてお話ししようと思います。 歌唱時の姿勢について、様々な先生が言及してきたと思います。
(皆さんもよく注意されたことがあるでしょう!) 「猫背にならず、姿勢を正して、胸を張り、顎を引いて・・・」 もちろんこれは間違ってはいないのですが、かなり大雑把な説明です。 さて、歌を歌う時にはどのような姿勢で歌えばよいのでしょうか。 それは身体に負担をかけない姿勢です。(大雑把!とクレームが来そう・・) 「負担をかけない」というと、とてもリラックスした状態を連想してしまうかもしれません。 負担をかけないというのは、
無駄なところに力の入っていない、調和<バランス>のとれた状態であるということです。…
memo
2019.11.17
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日本の合唱作品に登場する特殊な記号たち

合唱は従来、いくつかのパートがそれぞれの音程やリズム、言葉を担い、それらが歌い手の身体を通して同時に再生されることで空間にハーモニーが生まれ、時には言葉の掛け合いが生まれるような音楽形態、と大変簡素ながらもまとめることができるかもしれません。それが、時代の流れの中で、創作者独自の哲学によってもたらされた様々な特殊唱法/奏法を取り込み、新たな体験へと拡張していることは、作曲家たちの生み出したその豊かな”記号たち”が示していると思われます。
そこで、以下では、日本の合唱作品における特殊唱法/奏法の一端を紹介することとします。これらの記号からは、合唱の含有するどの要素に対して作曲家が拡張の可能性を感じていたのか(例えば、拍子、声の使い方など)が読み取れるとともに、なぜそれらを開発し、採用しなければならなかったのか、という問いを与えてくれます。
「知らない記号=怖い=演奏しない」という思考にならず、どうか、日本が築いてきた合唱という体験の多様さと向き合うヒントにしていただけると幸いです。
 
<拍子に関するもの>
1.『ひみつ』「ひみつ」(谷川俊太郎/鈴木輝昭)
小節ごとの拍子の変化を、小節の左上に、数字で示しています。その基準となる音符は、ここでは四分音符です。

2.『のら犬ドジ』「ないてる……」(蓬莱泰三/三善晃)
小節ごとの拍子の変化を、小節の左上に、分数の形で示しています。

3.『のら犬ドジ』「ないてる……」(蓬莱泰三/三善晃)
小節ごとの拍子の変化が各小節の左上に分数の形で示されていますが、そこで用いられているのは「付点8分音符分の1」「付点8分音符分の1プラス8分音符」「8分音符×2」など、多様です。

 
<時間に関するもの>
4.『狐のうた』「醜聞」(会田綱雄/三善晃)
拍子の代わりに、この作品では3秒ごとに基準となる印が示されており、それを基準に音楽を進めていくことが記されています。指揮者がストップウォッチを持ち込んで演奏することがあります。

5.『狐のうた』「醜聞」(会田綱雄/三善晃)
全休符の代わりに、ひし形に斜め線の入った記号が使われています。単純な休符ではなく、描かれている情景や音楽の流れにあった「間」をとることが意図されていると考えられます。

 
<音の伸ばしに関するもの>
6.『のら犬ドジ』「ないてる……」(蓬莱泰三/三善晃)
倍全音符に似た記号が書かれてありますが、これは次の指示があるまで伸ばし続けることが意図されている、と考えられます。

7.『梟月図』「何が泣いただろうか」(宗左近/鈴木輝昭)
ここでは「B.O.」「B.F.」という、2種類のハミングが示されています。「B.O.」から「B.F.」、またその逆という組み合わせは音量の増減を意図して使用される場合があります。例えば、「B.F.」(口を閉じたハミング)から「B.O.」(口を開いたハミング)へと連続して歌唱すると、同じハミングでも、閉じていた口を開けることになるため音量も自然に大きくなります。この楽譜では、「B.F.」から「B.O.」になることで音量が自然に増すことが強弱記号でも示されています。(piu P から Pへと指示が変化している。)
ハミングについては、この他、様々な表記がなされることがあり、「B.F.」と同義なのは「Hum.」「m」、「B.O.」と同義なのは「ん」「n」等があります。

8.『Voice』「Since I was born…」(木島始/信長貴富)
黒塗りの全音符にフェルマータが付記されており、そこからナレーションのセリフへ矢印が示されています。これは、ナレーションが発音し終えるまで音を伸ばし続ける、という意味であり、その後は、ナレーションが終わるとそれに反応して次のフレーズへとつながる、という指示になっています。

 
<声の使い方、表現に関するもの>
9.『合唱のためのコンポジション14番』「KANJO」(間宮芳生)
黒く塗りつぶされた部分は、可能な限りその範囲の音を埋め、クラスターを作るよう意図されいています。写真の左側のクラスターの場合は、例えば、「レ、レ♯、ミ、ファ、ファ♯、ソ、ソ♯、ラ、ラ♯、シ、ド」をすべて発声することになります。右側のクラスターでは、最初は1音から、次第に音が重なり、ソの音までクラスターが広がるよう指示されています。
このようなクラスターの書法は『原爆小景』「日ノ暮レチカク」(原民喜/林光)でも見られます。

10.『合唱のためのコンポジション14番』「SHINGON」(間宮芳生)
ここでは、声楽的な歌唱よりも話すような声の使い方で、例えばテノール1であれば、およそシの音の高さで「n」を発音し、4拍かけて低いラの音辺りまでグリッサンドで下降し、その後「no」「mo」「no」「mo」を繰り返す中で次第にささやき声のように音量を落としていくよう、指示がなされています。

11.『のら犬ドジ』「ドジじゃないぞ」(蓬莱泰三/三善晃)…
essay
2020.5.9
no title

相対音感のための階名唱:跳躍を含むオクターブの練習

次は3度で跳躍してみましょう。
3度というのは、「ド→ミ」や「レ→ファ」のように、間をひとつ飛ばした音程のことを指します。
こちらも譜例はハ長調のものですが、音源はそれ以外の調性でも演奏されています。 跳躍音程が難しくて取れないと思ったら、間の省いている音を入れてみましょう。 下降音形でも練習してみましょう。 これも難しければ、間に補助的に音を入れましょう。 このように、跳躍する音程も間に音を入れながら取れるように練習していきます。…
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2022.5.12

【2022】よびごえ日誌 vol.4

こんにちは!今回はA類音楽2年の丸大喜がよびごえ日誌を書かせていただきます。今日の稽古は新歓コン前最後の練習で、団員各々が本番に対する意気込みや不安など、様々な感情を抱えながら臨んだ稽古だったのではないかと思います。
 
新歓コンで演奏する二曲「春に」と「彼方のノック」。どちらもthe合唱曲という感じで、この前の春こん。とは良くも悪くも雰囲気がガラッと変わります。有名曲で、音楽に携わる人なら知っている曲であろうからこそ、“ただ上手に歌う”だけではだめなのではないかというのが今日の大きなテーマになったと思います。もちろんいつも考えていることではありますが、いつも以上に考えていたのではないでしょうか。どうすれば新入生たちを惹き付けられるか。よびごえにしかできない演奏、出せない響きを模索した内容の濃い時間だったように思います。
 
初めに、今日の稽古内容をまとめてみます。まず稽古の流れとして、発声、パート練、一曲通して振り返り、一曲通して振り返り、最後に二曲通すという流れでした。次に曲ごとに細かい内容や思ったことを書かせてください。
 
○春に
一曲通した後の小田さんの言葉で少しハッとさせられたのは覚えています。「相当なインパクトがなければ新入生には流される。リズムを正確に、発声、和音を決める。それができるのはお手本のような演奏にすぎない。そうではなく、大学で学んだことでどれだけ変わったのかを伝えなければならない」。これは音楽の本質だと私はいつも思います。上手な演奏をする人が周りにいくらでもいる世界だからこそ、上手なだけの演奏というのは、どこか心に届くものがないなと感じます。そこをベースに自分たちの表現や感情が加わることで初めて聴衆に届く演奏になるのです。しかし私たちは技術を高めることだけに気持ちが向いてしまいがちです。そうではなく私たちは聴衆に何を届けたいのかを考え、それはどうすれば伝わるのかを試行錯誤するのがよびごえという合唱団です。今回も音楽の本質を思い出す機会というのを小田さんが与えてくださったことに感謝したいです。
 
では聴衆に伝わる演奏をするにはどうすればいいのか。挙がったポイントは「歌い始め」でした。「この気持ちは何だろう・・・。」とはじまるわけですが、ここをせーのと拍通りに入るのでは何も気持ちがこもっていません。自分の中にあるもやもや、あるいは言葉にできないものなど、団員それぞれの中にあるものを思い浮かべることで自然と出てくる「この気持ちは何だろう…。」とはじまる方がより伝えたいことが明確になります。初めのインパクトで新入生を惹き付ける演奏に変わったと思います。
 
○彼方のノック
この曲もまず挙がったポイントとして、曲の歌い始めでした。初めで新入生にアッと思わせる。初めが勝負だと私も思いました。ユニゾンの単調なメロディだからこそ気持ちを込めなければつまらない始まり方になるのは目に見えています。やはりどんな曲においても初めと終わりは特に重要だなと感じますね。
 
そしてもう一つ挙がったのは、75小節目でのブレスの有無です。フレーズ感的にはしない方がいいという意見や、母音が同じだから言葉がわかりやすいようにブレスを入れて切った方がいいという意見もありました。このように一つの個所を吟味していろいろな観点から議論するのはよびごえの代名詞だと思いますし、難しいですけどいろいろな考え方が聞けて楽しい時間でもあります。ここでは後者の意見を採用しブレスありの方向で意見が合致しました。
 
今回の稽古ではもう曲が完成していて、通すということを優先していたため、あまり深いところまでできませんでしたが、とてもよびごえらしい有意義な活動になったと思います。これから新歓コンで私たちの演奏が始まりますが(現在時刻5/13.17:35)、どうか私たちの演奏を聴いて、聴きに来てくださっている新入生の皆さんに私たちの思いが伝わったと思ってくれるようなステージにできるよう、頑張りたいと思います。
 
来週は2年A類の稲村歌乃さんによびごえ日誌をお願いしました。よろしくお願いします。 丸大喜…

za-dan


what's mu-ship


私たちは歌を届ける演奏家です。言葉と音楽が創りだす世界を愛してやまない3人です。

music と ship をかけ合わせた造語 mu-ship(ミューシップ)には2つの意味を込めました。

1つは、演奏を通して、私たちが作品の世界へと導く船(ship)となること。 どの作品も、きっと、感動をはらむ世界を私たちに示してくれます。 私たちは mu-ship となって、作品それぞれの世界へと誘います。

もう1つは、音楽や演奏に関する知(musicianship)を共有できる場となること。 音楽は古来より様々な学問の集合体として扱われてきました。 音楽をより楽しむための知、そして、それを演奏に還元するための知、それらを共有できる場を目指します。

mu-shipを通して、より深い音楽の世界、より深い感動が拓かれますと幸いです。

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